タタミさんのブログ

お笑い好きの一般人です。宜しくお願い致します。台本を書いたり、大喜利をやったりします。Twitter→@ptnks8

漫才台本その19「彼女欲しい」

ツ♂「恋人欲しいんだよね」

ボ♂「え、そんな、ねぇ・・・、急に言われても/////」

ツ「お前じゃねぇよ。彼女が欲しいってことだよ」

ボ「え、そんな/////手術するためのお金たまってからね/////」

ツ「だからお前じゃねぇんだわ。性転換してくれってことじゃないよ。元から女の奴がいいんだよ」

ボ「でも、好きな人とかいるの?」

ツ「まぁ気になってる子はいるよ」

ボ「え?俺とお前、どっち似?」

ツ「なんでこの二択なんだよ。女の子なんだから女で例えさせろ。芸能人で言ったら誰似とかさ」

ボ「なるほど。豚で言ったら角煮?」

ツ「何が聞きてぇんだ。ただの豚の角煮じゃねぇか」

ボ「名前はなんていう子なの?」

ツ「え、そこまで言わないとダメ?」

ボ「名前でなんとなくイメージできるじゃん」

ツ「桜ちゃんって子」

ボ「桜ちゃん?いい名前だね。きっと両親はその子に、魅力的な綺麗な桜に育って欲しかったんだろうね」

ツ「桜に育って欲しいわけじゃねぇだろ。あったとしても桜みたいな綺麗な女の子だろ」

ボ「その桜とはどこで知り合ったの?」

ツ「いきなり呼び捨てにするな。馴れ馴れしいなおい。まぁバイト先の後輩なんだよ」

ボ「あぁ、死体清掃員の?」

ツ「そんな闇深バイトじゃねぇわ。そこで知り合ったやつとぜってぇ仲良くなりたくねぇよ。飲食店のバイトだよ」

ボ「どういう子なの?」

ツ「ん~、基本的に明るい子だね」

ボ「じゃあ夜は目立つねぇ」

ツ「物理的にじゃねぇんだよ。性格が、明るいの。今度ねぇ、ちょっと食事に誘おうと思って」

ボ「へぇ~、なんて言って誘うの?」

ツ「ほらさ、もうすぐ冬じゃん?冬といったらねぇ・・・、イベントがあるじゃんかさ」

ボ「あぁ、あれね?」

ツ「あれあれ」

ボ「ホー〇アロ〇ン2の再放送ね」

ツ「それじゃねぇわ。たしかに毎年同じ時期に放送されるけど。クリスマスだよクリスマス」

ボ「それもあるね」

ツ「クリスマス近いから、一人もん同士で食事いかない?って誘うつもりだよ」

ボ「ちゃんと誘える?」

ツ「誘えるよ」

ボ「・・・・・・先輩、話ってなんですか?」

ツ「・・・・・・これはやってみろってことかな。まぁやりましょう。・・・・・・桜ちゃん、クリスマスって予定空いてる?」

ボ「え~と、あ!その日バイト入ってました」

ツ「あれ?たしかシフト入ってなかったよね?」

ボ「死体清掃のバイトです」

ツ「闇深バイトかけもつな!飲食店のバイトしかしてないから!」

ボ「クリスマスですか?空いてますよ」

ツ「じゃあ、一人もん同士、一緒に食事に行かない?」

ボ「いいですよ」

ツ「ほんとに?じゃあさ、何か食べたいものある?」

ボ「家の柱ですかね」

ツ「シロアリか!人間っぽいもの言ってほしいな」

ボ「フレンチですかね」

ツ「じゃあフレンチの美味しいお店探しとくね!」

ボ「じゃあ私、15年前にいなくなったお父さん探しときます」

ツ「重い重い!何さらっと闇を告白してんだよ。桜ちゃんは楽しみにしててくれればいいから」

ボ「楽しみにしてますね」

ツ「そうだ、何か欲しいものある?」

ボ「欲しいもの?」

ツ「うん」

ボ「う~ん、北方領土

ツ「戦時中か。いやよくわかってないけど。俺がプレゼントできるものがいいな」

ボ「じゃあ、この色紙に手形ください!」

ツ「力士か俺は!そんなことやってないから。何か好きなものとかない?」

ボ「お酒が好きなんで、それを飲むためのぉ――」

ツ「オシャレなグラスとか?」

ボ「頭蓋骨!」

ツ「武将か!頭蓋骨でお酒飲む女の子見たことないよ」

ボ「そうだ、先輩と私でお揃いの頭蓋骨にしませんか!」

ツ「気持ち悪っ!お揃いってなんだよ、双子かよ」

ボ「じゃあ今度のクリスマス楽しみにしてますね」

ツ「まぁ、うん、それなりに楽しみにしてて」

ボ「じゃあ、私これから用事あるんで」

ツ「用事って何?」

ボ「マグロ漁船のバイトです」

ツ「闇深バイトかけもつな!もういいよ」