漫才台本その12「RPG」
ボ「俺、RPG作ってきたからやってみてよ」
ツ「せっかくだからやってみようか」
ボ「勇者となって、魔王にさらわれた姫を助け出すゲームだから」
ツ「楽しそうじゃない。さっそくやってみよう。ちなみにゲームのタイトルは?」
ボ「ゴンドラクエスト」
ツ「ゴンドラクエスト!?ゴンドラ乗って冒険するみたいな感じになるけど!?そこはドラゴンじゃないの?」
ボ「ドラゴンだと著作権がマズいからね」
ツ「そりゃそうだ。気づかなかったわ。ゴンドラクエストね。さっそくやってみよう」
~
ボ『テーテテテーテーテー♪』
ツ「はじまった」
ボ『ゴンドラクエストを始める前に、良い子のみんなは部屋を明るくして、テレビから離れてプレイしてね』
ツ「ちゃんとしてんだね」
ボ『ゲームのプレイ時間は決められた時間をちゃんと守り、また、誤ってコントローラーを飲み込んだりしないよう気を付けてね!』
ツ「対象年齢何歳かな!?ちっちゃい子に向けた注意喚起が多いけれども!それとコントローラー飲み込める子はいない!」
ボ『まず、名前を入力してね』
ツ「名前からか。じゃあ俺の名前、サトシ!」
ボ『村人の名前をサトシに決定しました』
ツ「村人の名前かよ!何決めさせてんだ!」
ボ『次に、勇者の名前を入力してね』
ツ「こっちかよぉ!サトシはさっきつけちゃったしなぁ・・・。苗字のタナカでいいや」
ボ『勇者の名前をタナカに決定しました。それではゲームをスタートします。「おぉ勇者タナカよ、目覚めたか」』
ツ「あ、王様かな」
ボ『「勇者に頼みごとがあるのじゃ」』
ツ「お、さっそく、姫を助けに行くのかな?」
ボ『「今日の会議で使う書類をコピーしてきてくれぬか?」』
ツ「いや雑用!下っ端ががやらされるやつ!もうちょっと勇者らしいことを頼んで来いよ」
ボ『「姫が魔王にさらわれたのじゃ」』
ツ「そうそう、そういうやつね」
ボ『「ワシが救いに行くから、留守番を頼む」』
ツ「お前が行くんかい!勇者がいるんだから勇者に頼めよ!なんで勇者が留守番なんだよ」
ボ『「姫を救いに行ってくれ」』
ツ「もちろんだとも!」
ボ『「魔王の城の場所は、絵地図で描いておいたぞ」』
ツ「ありがたいね」
ボ『「描いたのは、はい〇しょ〇こ先生じゃ」』
ツ「何描いてあるかわかんねぇ!スプ〇の惨劇が繰り返されるというのか!」
ボ『「そして勇者に旅の資金として、500ゴールド・・・分のクオカードを渡そう」』
ツ「使い勝手わりぃな!どこで使えるんだよそれ!」
ボ『「ここの一階の雑貨屋で使えるぞ」』
ツ「併設してんの!?百貨店みたいになってんのここ!?特殊なお城だ!」
ボ『「そして武器も渡しておこう」』
ツ「これはありがたいね」
ボ『「目薬じゃ」』
ツ「目薬!?」
ボ『「敵と会ったときは、これでウソ泣きするのじゃ」』
ツ「女の武器!?涙は女の武器というけれども!俺は勇者なんで勇者っぽい武器をくれ!」
ボ『「銅の剣じゃ」』
ツ「勇者っぽくていいね!」
ボ『「スクラッチを削る時にも役に立つぞ」』
ツ「そんな使い方しないんで大丈夫です!武器として使うから!」
ボ『「さぁさっそく魔王の城へ向かうのじゃ!」』
ツ「よっしゃ!出発だ!」
ボ『「魔王の城は、この城を出て徒歩2分のとこにあるぞ!」』
ツ「ご近所!?その距離じゃろくにレベル上げもできない!」
ボ『「魔王の城に行くときに、この回覧板も持って行ってくれぬか?」』
ツ「いや雑用!これから倒しに行く相手に持っていくのは嫌だ!」
ボ『「ついでに、魔王に借りてたマンガも返してきてくれ」』
ツ「めっちゃ仲良し!もういいよ」