漫才台本その6「ラジオ体操」
ツ「子どもの頃の思い出で一番懐かしいのは夏休みのラジオ体操でスタンプもらったことだね」
ボ「たしかにね」
~
ツ「よーし、朝のラジオ体操終わり!スタンプもらおう!おじちゃん、スタンプください」
ボ「よーし、じゃあスタンプ押してあげるから、おじちゃんの車に行こうか」
ツ「ん?車?」
ボ「あそこにある黒いワゴンだよ」
ツ「ぜってぇ怪しいやつじゃん。なんでそんなやつがいんだよ。普通のおじちゃんやれよ。スタンプください」
ボ「よーし、じゃあいつも通りお尻出してー」
ツ「いつもどこに押してんだよ。きもちわりっ!カードに押せよ」
ボ「スタンプカード出してー」
ツ「はい」
ボ「2千円のお返しです」
ツ「勝手に換金すんなよ。さっさとスタンプ押せよ」
ボ「わかったわかった、あれ?朱肉がない・・・血判でいい?」
ツ「こえぇよ。悪魔でも呼び出すのかよ。朱肉持ってるからこれ使え」
ボ「ありがとね、今日は水曜日だからスタンプ5倍ね」
ツ「薬局か。そんなポイント5倍デーみたいなのないから。1日1個ね」
ボ「お、今のとこ皆勤賞じゃん。毎朝早起き頑張ってるねぇ」
ツ「健康のためだからね」
ボ「よく言うよね、早起きは3億の徳」
ツ「儲かりすぎだろ。いくらでも早起きしたるわ。3文の徳ね」
ボ「じゃあ、明日も午前2時にこの場所でね」
ツ「午前2時なの!?早すぎるだろ。漁師か!さっさと帰って二度寝するわ!」
ボ「帰るってどこへ?」
ツ「自分ちだよ」
ボ「君の家ここだよ」
ツ「俺んちでやってんの!?俺んちにみんな集まってんの!?」
ボ「じゃあまた明日午前2時にくるね」
ツ「二度とくるな!もういいよ」